武田薬品工業が2月3日に発表した昨年4―12月期決算によると、海外での医療用医薬品の売り上げが前年同期比11.2%減の5837億円と大幅に減少した。円高のほか、国際戦略製品のうち米国で特許期間が満了した消化性潰瘍治療剤ランソプラゾール(国内販売名タケプロン)の海外売り上げが28.6%減と大きく落ち込んだことが影響した。
一方、国内の医療用医薬品の売り上げは、1.0%増の4315億円。最主力製品の高血圧症治療剤ブロプレス(1075億円、1.7%増)は微増。タケプロン(589億円、8.2%増)、糖尿病治療剤アクトス(419億円、11.5%増)、関節リウマチ治療剤エンブレル(245億円、20.5%増)は好調だった。
全体の売上高は6.2%減の1兆1279億円、営業利益は48.5%増の3562億円、経常利益は45.0%増の3693億円、純利益は53.7%増の2591億円。利益が大幅に増加したのは、前年同期にTAP社やミレニアム社の子会社化に伴いインプロセス研究開発費(1635億円)が発生するなど、特殊要因があったため。通期予想は前回(10月30日)から変更していない。
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